歯の病気の代表的なものに、「むし歯」と「歯周病」があります。
むし歯は歯そのものが破壊される病気ですが、
歯周病は歯を支える周りの組織(歯周組織)に起こる病気です。
歯周組織(歯の周りの組織)は4つの組織からなります。

① 歯肉
② セメント質
③ 歯根膜
④ 歯槽骨
歯周病は、大きく分けて2種類あります。
「歯肉炎」
歯肉の炎症が歯肉の部分にせまってきて起きている状態です。
たいていの場合は原因、つまり細菌(歯垢と歯石)とり、丁寧なブラッシングをしてあげれば治ります。
「歯周炎」
炎症が歯肉を越え、歯を支えている組織である歯根膜、歯槽骨にまで及んでいる状態。
進行度合いにより軽度、中等度、重度に分けられます。
歯周病の原因は、細菌による感染症です。細菌の塊をプラークといいます。
歯と歯ぐきの境目にプラークがたまると、細菌が歯と歯ぐきがくっついている境目を壊していきます。
歯周病は歯周病の初期から中度は自覚症状がほとんどなく進行します。
多くの場合、歯周病になっていることを自覚するのは、歯を支えている顎の骨が溶けて、
歯が動くのを感じてから、もしくは腫れて痛みを感じた時期です。
しかし、ここまで進行すると歯周病の症状はかなり進行しています。