Q 痛みがなくても親知らずは抜かないといけないのですか?
基本的には問題のない歯を抜くことはありません。
親知らずも同じですが、親知らずの場合には問題が起こっていたり、問題を起こす可能性が高い場合がよくあります。
痛みがなくても問題が起こっている場合や隣の歯をダメにしてしまうような場合には抜かないといけません。
Q 親知らずを抜かないといけないのはどんなときですか?
親知らずであってもしっかりとはえていて問題なく機能しているなら抜くことはありません。
親知らずを抜かないといけないのは
しっかりとはえずに歯ぐきに半分埋まった状態で
親知らずの周りの歯ぐきがよくはれたり痛みが出る(智歯周囲炎)
親知らずがムシ歯になっている
親知らずが原因で手前の歯にムシ歯ができたり、歯ぐきに炎症を起こす
しっかりとはえていても大きなムシ歯になっている
歯ブラシが届かないので磨けない
矯正治療を始める
というような場合です。
Q 親知らずを抜くのは痛いですか?
歯を抜くので痛みはでます。
痛みの程度は親知らずの状態や歯ぐきの状態によって変わります。
親知らずに限らず痛みには個人差もあります。
通常、しっかりとはえている親知らずであれば痛みがほとんどないことも多いですが、横向きに深く埋まっているような親知らずを抜くのは痛みがでます。
Q 親知らずが引き起こす最悪の結果はなんですか?
親知らずの痛みを放置し、歯の周囲に感染した細菌が広がっていく最悪のケースを想定すると
①まず親知らず周辺が腫れる
②感染が顎の下にひろがる
③感染が心臓周辺までひろがる
胸にまで感染すると、一気に心臓周辺まで広がるため、死亡する事もあります。
首から下に感染が広がってしまった場合の死亡率はなんと20%以上とも言われています。
たかが親知らず、されど親知らずです。
Q どんな時、親知らずが痛くなるのですか?
①虫歯により神経が刺激された時(腫れはありません)
②歯茎と歯の間に細菌感染した時(膿・血がたまり腫れます)
Q 親知らずは、なぜきちんと生えないのですか?
顎が小さくなってきているが、それに比べ、歯の大きさが小さくなっていないためです。
Q 親知らずの抜歯前の注意点はありますか?
痛み・腫れの症状が強い時は、落ち着くまで抜きません。
寝不足・生理中・疲労・風邪は遠慮なく、延期し抜歯後の予定は身体に負担をかけないように過ごしましょう。
Q 抜いた後の穴に食べ物が入ったらどうしたらいいですか?
まず、水や消毒液で洗い流しましょう。
楊枝は歯肉を傷つける可能性があるので、避けてください。
食べ物が入ってもそのまま歯肉はかぶって取り込みません。