根管治療について
Q 歯の神経はどんな役目をしているの?
歯への栄養供給をしています。
神経に伝わった刺激は種類に関わらず痛みます。
この痛みにより虫歯に気づく事ができます。
Q 歯髄をとるとどうなりますか?
・弾力性がなくなり、また歯が薄くなるため折れやすくなる。
・痛みがないため虫歯の発見が遅れる
・歯が偏食する
・歯の防御反応がなくなる
などの問題が出てきます。
Q 根管治療とはどういった治療の事ですか?
根の病気(根尖病変)を治療・予防するものです。
根管治療(歯の神経・根の治療)とは、細菌に感染してしまった歯質や神経を徹底的に除去し、根の病気(根尖病変)を治療・予防するものです。
Q 根の先に膿があるけど治療して治りますか?
根管治療専用の器具を使用し感染したところを取り除き、薬剤で消毒します。
(症状や状態によっては抗生物質処方される場合もあります。)
この治療を数回数繰り返すことで症状も軽減されます。
その後状態が良くなってから薬を根の中に入れレントゲンで確認します。
Q なぜ何回も治療にかかるのですか?治らない場合はどうなりますか?
基本的に根管内が綺麗になり、痛みがない事、膿や出血がない事を確認してから最終的な薬を入れるため、3〜5回ほどの回数がかかります。
しかし通常の方法では治らない事もあります。
可能性があれば外科的に膿を取るなど、歯を保存する事に全力を尽くしますが、保存不可能と判断した場合は抜歯する事になります。
Q 歯の神経を取ったのに痛むのはなぜですか?
神経を取る際、根の先端には傷口ができます。
この傷口の感染や出血が痛みの原因です。
通常この痛みは神経症状の「甘いものや冷たい物がしみる」といった痛みとは違い、噛むと痛むといった歯を支える歯周組織の痛みです。
その痛みの程度や持続期間は歯髄の感染の度合い、炎症の進行度合いや痛みの感受性といった個人差によって様々ですが、通常この症状は1週間以内に消えます。
Q 以前神経を取り、数年してから痛くなってきました。なぜですか?
歯茎が腫れぼったくて痛いという歯牙支持組織(歯肉・歯根膜・歯槽骨)の痛みです。
神経を取った歯の中に細菌が隠れていたり、再度虫歯になって細菌感染したり、時には歯周病が原因で根の先端から逆に感染する事もあります。
これらの細菌感染が原因で根の先端に膿が溜まって痛みを生じます。
いずれの場合においても治療が必要になりますので、歯科医院を受診する事をお勧めします。